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退去

2022.08.03

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 今日、17年ホームで過ごしたヨサクさんの家族が家財を下げていきました。 コロナ過の中、二年ぶりの入れ替わりです。 ホームの入居者の平均年齢は89歳、毎年、2名程度の入れ替わりが有りました。 久しぶりの事と、長年一緒に暮らしていたので、がらんとした居室を覗くと寂しさが募ります。 同じく、いつものテーブルにいつもの人が居ないと、どこに行ったか目で追ってしまいます。
 時間が経てば、記憶が薄れてしまうのですが、ヨサクさんは私の心の中ではちょっと違う存在です。 爺ちゃんの看取りで8人目となります。 もっと居た様な気がしていましたが、ぎりぎりで入院し亡くなった方も居ますので、そう感じたのでしょう。 寝て1畳、座って半畳と言いますが、いざ持ってきたものを片付けると、軽トラック一台分もありません。 今、私が死んで後片付けをするとしたら、一番多いものは衣料品です。 タンスの肥やしになっているものだけで、軽トラ1台分はあるでしょう。 買ったは良いが、1シーズン着ただけで、その存在すら忘れてしまいます。 背広などはそのよい例で、一番着るのは葬式用の礼服です。 後はタンスに吊り下げられて、いつ出番なのかわかりません。 本気の断捨離を考えるか、オムツを履く練習をした方が良いようです。 着道楽と言う言葉がありますが、私もそれに近いかも知れません。