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お彼岸

2015.09.24

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 お彼岸に父を連れ、墓参りとお寺参りに行ってきました。 お盆の時よりお寺は賑わっていて、日本人の信仰心の高さがうかがえます。 昔お世話になった方の元気な姿を見ると、思わず声掛けをしてしまいます。 さながら、本堂は安否確認の場所となり、賑やかな挨拶が交わされ、お年寄りたちの笑顔が広まります。 驚きは我が父が、お世話になった方たちの顔を忘れ始めている事でした。 毎日顔を合わせる人たちは忘れないのですが、何年かぶりに逢う人は、私が紹介しなければ自分からでは分からなくなっている事に驚きました。 仕方のない事ですが、これも人間の「経年劣化」と言うものでしょう。 機械と違い、悪い処の部品を取り換えるわけにもいかず、このまま自分なりに上手く折り合いを付けながら生きていくと言う事です。 また年々気が付くのは、扉が閉まったままの納骨堂が増えている事です。 その家系が途絶え誰も面倒を見る人がいない証拠でしょうか。 寂しい話ですが、これもご時世と割り切るしかないのでしょう。 我が家も何時かは同じ事になると、覚悟しておかなければならないようです。