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命の選別

2020.05.12

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 北海道のコロナ罹患者数が思ったほど減りませんね。 発病の中心は札幌近郊ですが、オホーツク管内も遠軽で罹患者の数が減らないのがイヤですね。 それと同時に、一日の死者数が二ケタになる勢いです。 考えてみれば、亡くなるのは圧倒的に高齢者です。
 当たり前と言えばそれまでですが、意図的に命の選別が行われているのではないかと思いたくなります。 例えば、人口心肺装置が1台しかなく必要とする人が、90歳と60歳の二人であれば、医者は体力のある60歳を選択するでしょう。 その選択、分からなくはありませんが、高齢者介護施設の職員にとっては辛いものがあります。 特に高齢者施設で起きたクラスターで、多くの罹患者を出した施設の職員の精神的重圧を想像しただけでも息苦しくなります。 同じ命でありながら選別に掛けられる現実に介護職員は納得できないでしょう。 医療と介護、似て非なるものを実感します。 
医療の現状が分かり、我がホームでコロナが発生したなら、生き残るお年寄りの可能性は低いものと覚悟しなければなりません。 そんな決断をする日が来ない様、今、出来る事を確実にやるだけです。 札幌の介護職員の皆さん、頑張って下さい!