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サルベージ

2022.05.24

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 時が経つのは早いもので、ウクライナ侵攻から3ヶ月、遊覧船沈没からひと月です。 未だ半分の方の消息が分からいままです。
 昨日、沈没した船の引き上げが行われ、今日は付属の台船に引き上げられた遊覧船が載せられ、網走港に運ばれてきます。 すでに報道では船内には乗客は残っておらず、遺留品の確認と事故原因の解明のための調査が行われるとの話です。 そこで思ったのですが、日本のサルベージの技術力は凄いものだと感心しています。
 水深120m、しかも潮の流れが早い場所で行われるサルベージ作業は簡単なものではないと、事前の報道で分かっていましたが、それを難なく行ったと言う事はただただ凄いと言うほかありません。 巨額の費用が掛かるのも致し方ない事です。 願わくば、船内に何人かの人が残っていれば良かったですが、今となっては、それを言っても詮無い事です。 どこかで、一つの区切りを付けたいところですが、乗客の安否が確認されるまで、無理でしょう。 観光シーズンになっても、知床はいつもの賑わいはありません。 知床の町自体が、深い海の底に沈んでしまったようです。 この町を一体、誰がサルベージするのでしょうか。