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二酸化炭素

2021.04.19

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 先日、東京新宿のマンションの地下駐車場で、作業中に二酸化炭素が噴出し、作業員6名中4名の方が亡くなる事故がありましたね。 屋内消火設備の一種に二酸化炭素を用いた消火設備があります。
密閉度の高い建物や駐車場などの消火に使われますが、その威力は想像を越えます。 冬にわかさぎ釣りなどで、テントの中に練炭などを入れてそのまま亡くなる事故がありますが、それが一瞬にして起こるのです。 炭素濃度10%意識が朦朧とし、それ以上だと死は免れません。 私も2か所程、その設備を用いた建物を見学しましたが、20キロガスボンベが何本も並んだ部屋は不気味で、ナチスのガス室を連想しました。 そんな危険な設備がある処に、作業員だけで仕事をさせるなどありえない話です。 少なくとも工事請負者から、消防設備点検資格者を立ち会わせるのが、常識と考えます。
 ですから、私は札幌の地下駐車場に車を停める時は、なるべく出口近くにします。 田舎は青空駐車で問題ありませんが、都会の駐車場は危険がいっぱいです。 ホームの消火設備はスプリンクラーにしていますが、これも誤作動すると大変な事になります。 そのために、私は「第一種消防設備点検資格者」を取りました。