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ノブさん

2014.01.22

 1/18日未明、ノブさんが88歳と10カ月の生涯を閉じました。 大正15年生まれ、幼い頃事故で左腕のひじから先を失いながらも一生懸命生きた女性です。 入所時に片腕だとの話を聞き、心配しましたが、生活で不自由な姿は見た事がありませんでした。 そんな彼女に神様はまだ試練を与えました。 血液の病気で3カ月に一度輸血をするのです。 輸血の日は嫌な顔をせず、笑って出かけて行きました。 家族思いで、孫・ひ孫たちの成長を楽しみしていました。 お別れの弔辞をひ孫さん二人が読み、ひいばあちゃんに感謝の言葉を述べた姿に胸が痛みました。 職員との会話では、まだ死にたくはないと言っていたのは、頷けます。 こんな言い方は失礼だと思いますが、片腕を失っても頑張って生きるノブさん姿を見たひ孫たちは、思いやるのある優しい大人になる事でしょうし、思いやりのある家族に看取られたノブさんは、最後は幸せだったと思いたいものです。 そうでなければ勘定が合いません。 合掌