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結納

2013.03.15

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 新規入居のT子さん(83歳)は夕方になるとソワソワしてきます。帰宅願望の始まりです。 認知機能は悪くはないのですが、時によって混乱があります。 ここ一年ショートを使ったり、宅老所に預けられたりで落ち着いた生活が出来ていません。 ホームに居ても家族が迎えに来てくれると思っています。 ある日の夕方、職員に「私帰らせていただきます。」職員が「何かあるのですか?」と尋ねると、「明日は私の結納の日だからどうしても帰らなければならない」と言います。 誰と結婚するのと聞くと、ショートステイで知り合った方に見初められたとの話、確かにT子さんは美人で朝起きるときちんとお化粧をして、人前に出て来ます。 商家のお嬢様育ちで、亡くなられたご主人に見初められお嫁に行ったと聞いて居ましたから、相手はどうあれその時のワクワクした記憶と帰って明日の準備をしなければという思いになったのは理解します。 ただ、本人が二十歳頃の気持ちでいるのに、職員が息子さんに連絡して迎えに来てもらいますからと言ったのは、何とも色気のない話でした。  

アセスメント

2013.03.14

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 新規入居者さんが入いると、その人なりを知るために、色んな話をします。 しっかりした話をする時ばかりではなく、過去に戻った時の話は重要で聞き落すことは出来ません。 その人の一番輝いていた時の記憶がよみがえり、生き生きと話しをします。 職員はただ相槌をうって聞いているのではなく、その時の記憶の引き出しをもっと開けてあげるのです。 それをするのが専門職です。 そこに出て来るエピソードは、その人がホームで安心して暮らすための大事なアセスメントとなり、環境が変わり不安な心を落ち着かせることになるのです。 近頃のグループホームは2極化し、基本を守り介護するところ、アセスメントもせずケース会議もなく、職員が見守り排泄・食事の世話等、時間内の業務を淡々とこなし帰るそんなホームが少なくないと言うのです。 グループホームと言うものが出来て約15年もう一度、原点・足元を見つめる時ではないかと思います。 経営者・職員・入居者、誰のためのグループホームなのでしょう?

防波堤

2013.03.13

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 長万部の帰り道、高速道路から噴火湾の海岸線を見て、ふと思った事があります。 もし巨大地震が起きたら太平洋沿岸の都市は壊滅してしまうだろうなあ~と思ってしまいました。 防波堤などと呼べるものはほとんどなく、津波は来放題です。 車に同乗していた人たちも納得してしまいました。 津波によって一瞬の間にすべての物が破壊流されてしまい、残るのはがれきの山・・・。
 費用のかかる防波堤はそう簡単には出来ないでしょうが、高台に避難場所を作ることぐらいは出来るでしょう。 いつ巨大地震が起こるか分かりません。 今後海岸地域の市町村は防災計画を見直し高齢者や子供たちが迅速に避難できる訓練をする事が大事です。
物は壊れても直せば済みますが、人の命はそうはいきません。 国もハードばかりを考えず、ソフトの面にもお金を出してもらいたいものです。 今年の夏は道南の海岸線を自分の目で確かめて観てはいかがでしょう。

半旗

2013.03.12

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 昨日銀行に行くと入口に国旗が掲げてありました。 はて?と思いよく見ると、旗竿のゴールデンボールが黒い布で覆ってあり、震災犠牲者を悼み半旗を掲げているのだと気づきました。 昨日は極力テレビを見ないようにして居ました。 テレビ局の作った都合の良い映像は見たくなかったのです。 東北出身の芸能人が地元の話をしても、イマイチ現実味がなく虚しかったです。 天皇陛下のお言葉だけは聞きましたが、首相の話もどうでも良く、あの日のあの揺れを思い浮かべていました。 今朝の新聞にも関連記事がありましたが、読めば読むほど政治家・行政の怠慢ばかりが目につきます。 地元住民が希望している物が、思うようにならないもどかしさは、大きなストレスになっているのは間違いないと思います。
 一刻も早くと政治家は口では言いますが、現実はあの通り・・。
長い時間がかかる事だけが見えてきました。 私たちは、阪神・東日本の震災を忘れない様にする事が大切だと思います。 今年は我がホームも国旗を買い、掲揚したいと思います。

長万部

2013.03.11

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 今日は3・11、追悼の行事が各地で行われるようですが、震災の話は後日にします。 「長万部」町の話をします。 週末、悪天候のなかそば仲間と長万部に行ってきました。 当然そば打ちです。
 そばの業界も年度末は消化しなければならない行事が立て込み、その一つとして長万部大会があり参加してきました。 皆さんは長万部と言えば?そう「カニ飯」とか過激発言で問題となったゆるキャラ「マンベ君」が浮かぶことでしょう。 私も初めて長万部に泊まり、魅力?印象を書きます。 まず、長万部と言えばカニですが最近は漁獲量が激減し、今はホタテを売りにしていると町長が言って居ました。 しかし懇親会のお刺身にはホタテはありませんでした。 また、北海道新幹線が長万部に停まる事も大変喜んでおり、明るい話題のようです。 と言うのも長万部は鉄道の要所でピーク時には人口1万8千人のうち旧国鉄関係者が4千人もいたと言うのですから、また人口が増えるかもしれません。 あと、温泉が良いです。 モール温泉の様で、少々石油くさいお湯です。 懇親会〆はカニ飯です。 たらふく食べてきました。 

国連制裁

2013.03.08

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 北朝鮮が核実験を強行したことで、国連で制裁決議がなされました。 当の北朝鮮がどう出るかです。 核を持ったことで一段と態度が大きくなり、発言も日増しに過激さを増しています。 相手はアメリカなのか、韓国なのか、日本なのか訳が分かりません。 たとえですが、アメリカが坊主ならば、日本・韓国は袈裟と言う事でどちらも憎いとなり、日本にも火の粉が降りかかるのは避けられないのではと心配します。 今まで弟分の北朝鮮をかばってきた、兄貴分の中国が賛成した事で、ちょっと冷静になるかそれとも逆上するか注目です。 もし日本が戦争に巻き込まれる事があれば、アベノミクスやTPPどころではありません。 今国会で国防の事をしっかり論議し、法整備を急ぐべきだと思います。 日本国中に潜伏する、北朝鮮の工作員達にも何らかの指令が出ているのではないと思います。 朝から想像力と妄想で書いています。 一番落ち着かなければならないのは、私の様です。 
 

使い込み

2013.03.07

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 成年後見で後見人になった人が被後見人のお金を使い込むケースが後を絶ちません。 今朝の新聞にも、父親の後見人になった息子が親のお金を使い込みし逮捕されたとの記事がありました。 この問題、ケースは様々ですが他人のお金も自分の子金も区別のつかない人が多く、弁護士・司法書士・社会福祉士・親族など弱者を守らなければならない人とか社会的信用のある人もこの通りです。
 後見人を選任した家庭裁判所のメンツも丸つぶれです。 悪質なケースでは身寄りが無く、財産がある人の後見人になり、その人の不動産などを知り合いの不動産屋に処分させお金を山分けするとか、祖父母が孫の後見人なりそのお金をすべて使い込むなど、一体高齢者・障がい者の人たちはだれを信じたら良いのか・・・。
 世の中に善人の数だけ悪人が居るとすればこの問題が無くなる事は無いのかと絶望感さえ漂います。 まさに金が敵の世の中です。
 お金がかかわると人間ではなく、餓鬼・畜生にも劣るものになり下がります。 お金の匂いのするところには近寄らない事が一番。

36回

2013.03.06

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 「36回」もう皆さんもご存じだとは思いますが、緊急搬送の患者さんが受け入れ拒否された数です。 これが世界最高水準の医療技術を持つ、日本の医療の実態だと思うと情けなさと、不安を覚えます。 田舎で専門医のいない所ならまだしも、大都会の埼玉県の話です。 受け入れ拒否の理由は、ベットが空いていない、専門医が居ない、手が離せない・・・。 高齢者にとっては高い医療費を払ってこうですから、たまったものではありません。 以前にも妊婦のたらい回しがありました。 あれだけ社会問題になったにも関わらずまたです。 今流行りのTPP問題、農業だけではありません医療も開国を迫られています。 貧乏人は診てもらえないと言って居ますが、ホントはお安くどんな人も受け入れてくれるような事になるのではないかと私は思っています。 TPPと言うカンフル剤を注射しないと、この国の医療体制は良くならないのかもしれません。
 ただ、この地域だけ見ると医療は恵まれていると思います。 要は大事になる前に、検査予防を受け自分で自分を守るという事でしょうか?

ホワイトアウト

2013.03.05

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 猛吹雪の際、亡くなった人たちが取った行動が徐々に分かってきました。 また、職員が出勤してくるたびに、自分の家の周りや付近の状況が話題となりました。 そこで出て来た言葉が「ホワイトアウト」です。 日本語にすれば「視界ゼロ」でしょうか? 私も車を運転していて何度か経験がありますが、あの恐怖は忘れられません。 昼間でも夜でも怖いものです。 大型のトラックは運転席が高いので気になりませんが、普通車は丁度目線の所で雪が舞います。 この差は大きです。 今回の事でも車に乗っていて助かった人亡くなった人、車から出て亡くなった人助かった人この差はなんだったのでしょう。 その人の持っている「運」だと言って簡単に片づける訳にはいかないでしょうが、日頃の心がけはあると思います。 車に軍手・長靴・懐中電灯、欲を言えば折り畳みのスコップなどが積んであればもしかしたらと思います。 携帯電で連絡しても助けに行けないのですから、自分で身を守らなければなりません。 今週の職員会議では、その事をしっかり伝えたいと思います。

猛吹雪

2013.03.04

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 また自然の猛威と人間の油断が悲しい事故を引き起こしました。
土曜の午前は雲一つない晴天で、誰もがこのような事になるとは想像できなかったと思います。 私も職員と天気予報も当たらないネ~などと言っていました。 それが、あれよあれよで窓の外の景色が見えなくなり、気が付くと猛吹雪。 午後から新規の入居者さんの対応もあり、悪天候をさほど気にも留めていませんでした。 午前の天気があまりにも良かった事と、美幌は風の通り道ではないからさほど影響はないと、勝手に思っていたからです。 夕方になっりこれは大変な事になると感じた時は後の祭りでした。 人は自分だけは大丈夫とか、これぐらいなら大丈夫、いつもの道路だから大丈夫、などと言う考えが結果的には命取りになると言う典型的な事例です。 冬の北海道のナメてはいけ無いと言う教訓です。 職員の中には、帰らずホームに泊まった者もいます。 正解でした。
 また、吹雪の中を歩いて出勤した来職員もいます。 責任感に脱帽です。
   

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