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そばもん

2012.10.31

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 私たち素人そば打ちの人たちには、そばの歴史や各地のそばの打ち方などを紹介した「そば打ち教本」なる本があります。 段位試験でも上位の段位に上がるためには、そば大学に行きそばのイロハをしっかり勉強し、知識を身に付けますが、もう一つ私たちのバイブル的な本があります。 それは「そばもん」と言うマンガです。 例えばよくそばの三たてと言います。 挽きたて・打ちたて・茹でたてと言いますが、どうしてそうする事でそばが美味しいくなるかという蘊蓄をマンガで分かりやすく解説してくれています。
 この「そばもん」を知らない人間は、業界では「もぐり」とまで言われ白い目で見られます。 当然私も全巻持っています。 その最新号の中の「71話天保そば」の話が泣けるのです。 江戸時代後期東北地方を初め全国に広がった天保の大飢饉の中で、痩せた畑でもそばは実を付け多くの命を救った話、その時のそばの実が奇跡的に残っていて、現在に花を咲かせ実を付けた事など、どれも良い話です。 一度、違った知識を深めるために読んでみてはいかがでしょうか。