記事一覧

名古屋地裁

2013.10.28

 今年8月10日に起こった列車事故で家族に賠償責任があるとして名古屋地裁は720万円の支払いを命じました。 事故は当時91歳、介護度4の認知症の男性がJR東海の列車と接触、本人死亡。 JR東海がその損害賠償を求めていました。 判決では、男性の妻85歳に徘徊があり常に見守りが必要とされていたのに、それを怠ったと認定し、男性の長男にも事実上の監督者として、適切な措置を講じていなかったとしています。 家族らは、男性を常時監視する事は不可能だったと主張しましたが、介護ヘルパーを依頼するなどの措置はしていませんでした。 この問題今後大きくなりそうです。 
 新聞記事は不当判決の様に書いてありますが、この裁判長、今の介護制度に対して問題提起したように思えます。 今後、高裁・最高裁と進んでいくうちに、介護制度の矛盾点や問題点が浮き彫りにされる事でしょう。 昔、JR東海と言えば、12月にはシンデレラエクスプレスなどと、一世を風靡したのですが、今回はセコイ裁判を起こしたものです。