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仮名 太郎

2014.05.01

 大阪で認知症の男性が、2年間も警察に保護され、この度ようやく家族と再会する事が出来たとの記事がありました。 男性はこの2年間「太郎」と呼ばれていました。 彼は兵庫県に住んでいて、74歳、重い認知症です。 12年3月8日夕方、家族と一緒にいて、ちょっと目を離したすきに居なくなりました。 警察やSOSネットワークを使って捜索したが見つかりませんでした。 警察が保護したのは3日後、行方不明になった地点から、数キロの所だったそうです。 その時点で警察がきちんと照会していれば解決した話ですが、何らかのミスでこの様な事になったと、言い訳していますが、職務怠慢でしょう。 幸いこの話を聞きつけた、毎日新聞が4月に記事にした事で家族が名乗り出ました。 認知症の行方不明者は関西方面に集中しています。 また、警察の行方不明者に対する認識も甘く、事件性がないと本気で探しません。 歯がゆい話ですが、現実です。 2年たって「太郎」さんは自分の名前と本当の家族の元に帰りましたが、この話は我々の身近にいつでも起こります。
 他人事とは思わないでください。