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介護殺人

2016.02.15

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 週明けから楽しい話ではありませんが、介護疲れによる殺人が増加傾向にあります。 年間平均して約40件、過去17年で672件にももぼります。 そのほとんどが在宅介護で、高齢者同士の介護ではその数字は上がります。 特に男性が、妻ないし親族を介護しているケースではその頻度が上がっているとの報告があります。 その理由は男性特有の考え方によるものと言います。 固い絆で結ばれた家族を手にかけなければならない苦悩の一つに、未だに家族の介護は他人に任せられないと考えたり、周りがそれを許さなかったり、また経済的負担による絶望などがあります。 もし、自分が同じ立場に置かれたのならば、その気持ちは十分理解できます。 先日、ニュースになった兵庫の殺人も、19の息子が両親を殺害した話です。 遊ぶ金欲しさと言いますが、その背景には介護の問題があり実態は少し違う様な気がします。 この様な事件で裁判になっても、裁判官が被告人に対して温情判決を下しているのがまだ救いです。 今後、不幸な事件を防ぐのは、周りの声掛け・気遣いが一番なのですが、人間関係が壊れているところが多いのも実態です。
 この問題に妙薬はありませんが、知らんぷりは犯罪ほう助です。