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平山郁夫展

2016.02.23

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 ピカソの次は、平山郁夫展「遥かなるシルクロードと北海度」を観てきました。 週末に札幌で用事を済ませた後の空き時間に行ったのですが、そのスケールの大きさに圧倒されるのと同時に、彼の宗教観と平和を描いた大作に感動しました。 彼は瀬戸内の生口島の豊かな自然の中で過ごした記憶と、広島で被爆して後遺症に苦しめられながらも、仏教伝来を追求するためにシルクロードに何度も出かけ、タリバンがパルミナ遺跡を破壊したことに心を痛めていたと言います。 日高晤郎の音声ガイドを手にしながら、会場を観進めていくと、中ごろに左右対称にパルミナ遺跡を行くの(朝)と(夜)があり、その絵の迫力に足が止まり鳥肌が立ちました。 この絵は今回のポスターに使われており、メインの絵です。 ラクダに揺られる人の息遣いや、ラクダの躍動感も伝わります。 私は(夜)を描いた方が特に印象に残りました。 後半は、彼が北海道各地を描いたスケッチブックが展示されており、北海道の豊かな自然が生き生きと描かれています。 会場には多くのファンが来場しており、彼と同じ道筋でシルクロードを訪ねた人もいました。 平山郁夫の平和への祈りが感じられるはずです。 観て損は、ありません。