お金にまつわる話はしたくはないのですが、今日もお金がかたきの話です。 お国が肝入りで進めている「成年後見制度」これを悪用して、後見人がお金を使い込んでいるのです。 その金額が16ケ月間になんと37億円! 被害報告が314件、そのうちの306件が親族が使い込んでいると言う実態が明らかになりました。 皆さんはこれをどう思いますか? 私はこの様な事が起こると思っていました。 私のホームの入居者さんもそれに近い話がありました。 実の妹が入居者さんの通帳を管理し、自分たちの生活費に充てていたのです。 その結果、親族から預金通帳はホームで管理してほしいとの申し出があり、預かりました。 兄妹からはお金の事については本人に言わないでほしいと頼まれ、しぶしぶ納得しましたが、その方も一昨年天国に行き余計な心配をさせなかった事は良かったかとも思っています。 人間、金を目の前にすると善悪の判断はできず、他人の物も自分の物と勝手に解釈する生き物です。
これから広まる「市民後見人制度」同じ様な問題が起こりそうな気がしてなりません。
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使い込み
美味い話
近頃マスコミで話題の「AIJ投資顧問」問題、全国の中小企業団体の年金資金を高利回りで運用するとの触れ込みでお金を集め、その結果2000億もの「トラの子」のお金が泡と消えてしまいました。 大半の企業年金のお金が支払われないのは確実でしょう。 そもそもいまどき利回りが最高240%などという話自体、私はありえないと思います。 この業界どこから情報を仕入れるのか分かりませんが、私のようなところにも投資の話が来たり、分厚く立派な冊子が届いたりしますが、ほとんどゴミ箱行きです。 確かに銀行に預けていても預金利息は「スズメの涙」状態ですから、老後の資金を増やしたいと思う気持ちは理解でき、あわよくば私も一枚加えてほしいと思いますが、どう見ても今は動ける時ではありません。 じっと辛抱です。 時期が来るまで待つしかありません。 その時期が来るのかも分かりません。 人間余分にお金を持つと気持ちが大きくなるのと、欲の皮が突っ張ります。 そこを見抜いて悪魔が近づきます。 隙を見せてはいきません。 結果は自己責任です。
特養落成
紆余曲折がありながらも美幌町に新型特養が完成し、昨日一般公開があり、職員たちと見学に行ってきました。 建物は鉄筋コンクリート3階建て、実質2階までが居室で3階は多目的スペースとなっており、内装も明るく清潔感が漂います。 見学者も多く町民の関心の高さがうかがわれます。 建物の形が四葉のクローバーになっており見学しているうちにどこにいるのか少々迷いました。 新型特養の特徴でもある、ユニット化に伴い居室は広くゆったりしていて、ちょっとしたビジネスホテルより立派かもと思いました。 逆にこんなに広い所にぽつんといると不安になる様な気もしました。
二人部屋の多床室もあるのですが、壁はしっかり区切られプライバシー保護がはかられていました。 食事は各々のユニットに台所があり、そこでご飯とみそ汁が作られおかずは厨房から運ばれてきて、盛り付けされてテーブルでいただくようです。 定員120名そのうちショートが20名、実質16の増床となりましたが、待機者数がいまだに100人以上の状況は変わりません。 今入れる人は幸せものです。
人材育成
私の中でやってみたい仕事の中に「人材育成」と言うものがあります。 かの経営の神様松下幸之助翁も晩年には人材育成に力を注ぎました。 その結果、いま日本を動かしている首相をはじめ有力な政治家は皆松下政経塾の出身者ばかりです。 私がしたい人材育成はそんな大きな話ではなく身近な話で言うと、まず自分のホームの人づくり、次に手打ちそばの打ち手の育成です。 どれも一朝一夕にはできませんが、そば打ちには昇段試験があり指導した結果が出たときはとても嬉しくなります。 有能な経営者は人「材」を人「財」と言う人が多く私もその考えには賛同します。 材を財に変えるのは指導者の熱意の入れ方がいかにきちんと伝わるかで決まります。 よそのホームに行きそこの職員が生き生きとして働いている姿を見ると、そこのホームのすべてが分かります。 経営者の考えが職員に浸透し、職員も目標を持ち行動しているのでしょう。
そうなるためにはまず私が良い師を持たなければなりません。 幸い私の周りには「師」と仰げる素晴らしい人がいっぱいいます。
研修会
昨晩は町内グループホームが主催する研修会でした。 アメニティ美幌のOT・PTの方々を講師に、町内近隣のグループホームの職員が集まり、安全な移乗の仕方について実技指導を受けました。
どこのグループホームも年々入居者さん達の体が思うように動かなくなり介助が必要とすることが多くなってきたの話から、改めて移乗の仕方について学びました。 また、無理な姿勢で介助するために、職員の腰痛などのトラブルも増加の傾向にあります。 基本動作の確認と現場での実体験の悩み問題点を小グループに分けて実践してもらいました。 中には介護経験・ヘルパーの資格のない人も何人かおり、少々面喰っている様子でしたが、そういう人たちにも介護現場の雰囲気が味わえたと思います。 グループホームにおける職員の質の向上が毎度の様に言われてるのと、介助ミスによるトラブルも増えてます。 どこのグループホームも完璧な介護は出来ていません。 しかしそう言う努力をしている事を理解して頂けると嬉しいです。 今後も定期的に研修を行います。
貯蓄
貯蓄のない世帯が過去最高の28.6%になったとの記事がありました。 2011年「家計の金融行動に関する世論調査」の結果だそうですが、調査を開始した1963年以降貯蓄の平均値は1150万で19万円減になり、人々の実感に近い中央値は前年よりも80万少ない420万だそうです。 貯蓄残高が一年前に比べて「減った」世帯は40.5%で増えたは21.3%の倍になり、減った理由は「収入が減ったので貯金を取り崩した」が43.3%だそうです。 私も子どもの頃は何かの時のために貯金をしときなさいと親から言われ、お年玉などせっせと貯金したものです。 結構これが楽しかった。 今は財布を鬼嫁に握られ、貯金の貯も出来なくなりました。 実際、日々の生活、子供(大学)の学費、借金返済と貯めるより出る方が忙しい毎日ですからお金が欲しいなどと口が裂けても言えません。 ですから我が家の貯金がいくらあるかは見当もつきません。 老後の生活のためにせめて5000万位は貯金があればうれしいのですが、やはりドリームジャンボ5億円それにかけるしかないか・・・。
弔電
昨日の朝、父方の本家の叔父が亡くなったと父から電話がありました。 私が子どもの頃に一度会った記憶がかすかにあるだけでどんな顔だったかは、まったく思い出せません。 住んでいるのは青森県。 この時期に行くことはちょっと難しい山の奥です。 そこで父から香典を送るのと弔電を打つのを頼まれました。 NTTの電報サービスに電話をして送り先の住所を言うと、その様な住所が無いと言うのです。 いよいよオヤジの頭も壊れ始めたかと思いました。 住所は、「青森県北上郡天間林村字白石」当然私も行ったこともない未開の地です。 すると交換手の方がこういいました。 その地名はすでに合併で無くなり、今は七戸町となったと・・・。 それも6年も前に、何の話と呆れると同時に、今までどんな付き合いをしていたのかと考えると、手紙を書くこともなく正月電話で近況を話していたのだそうです。 そんなこんなで雪が解けたら青森に両親を連れて行く事になりました。 果たして言葉が通じるかが心配です。 本場の青森弁を体験してきます。
啄木鳥(キツツキ)
時間があると一時間ほどハナと近くの公園を散歩するようにしています。 どちらかと言うとハナに連れて行って貰っていると言うのが本当で、坂の途中では息が上がりちょっと足を止めます。 そんな中公園の林の中からコンコン!コンコン!と威勢の良い音がしました。 良く目を凝らしてみて見ると、灰色の鳥が木のマタを一心不乱にツっツいているのです。 こちらが足を止めて見ていると向こうもこちらを向いて目があいましたが、軽く無視されまたコンコン!とツっツき始めました。 キツツキをまともに見たのは初めてで、その様子が少々滑稽でした。 これが人間だったら大変な話です。 休み無く壁に向かって頭突きをしていたら、一体どうなる事でしょう。 そんなことを想像し笑ってしまったのですが、散歩すると空気の暖かさ匂い、動物の鳴き声などで春の足音を感じることが出来ます。 この後、カッコウが鳴き出せば、畑の種まきが始まります。 春遠からず。
13年目
光母子殺人事件の最高裁判決が13年かかってようやく確定しました。 裁判とはこんなものです。 何かもめ事が生じ単純に民事の裁判を起こすなら、暇とお金が掛りますから、よほどの覚悟が要ります。テレビでやっている様に2時間で結果が出るなんて事はありません。 この事件は少年が起こした事件と言うばかりではなく、罪を犯した人間にはどれほどの罰を与えるのが良いのか、残された被害者遺族の対応等いろんな問題を提起しました。 単純な私はハムラビ法典の様に、目には目をと考えてしまいます。 今回の判決でも裁判官の意見が分かれました。 法律のプロでも意見が分かれたのですから、今後も尾を引くでしょう。 被害者遺族の言葉に「どちらが勝った」ものではないと言う言葉は本当にその通りだと思います。 また、被告人の名前も実名報道され、可愛そうな生い立ちも明らかになりましたが、皮肉にもその名前が「孝行」という事です。 今後「死」の恐怖と向き合って生きていく人間が誰に対して「孝行」していくのでしょうか?
バイパス手術
天皇陛下のバイパス手術が無事に終了し、経過も順調とのテレビ放送を聞いて国民は皆喜んでいる事と思います。 私の周りにもバイパス手術を行った方が結構いたり、最近は切らずにカテーテルを使いステントを入れ血管を広くする方法も行われるようになり、私の父もその一人で、いまだに心臓が止まらないで元気に暮らしています。 で、すごいなあ~と思うのは手術を執刀したお医者さんです。 手術に際してプレッシャーはなかったのでしょうか。 人の命に軽い重いはありませんが、天皇陛下となると話は別です。
平常心で普段通りに仕事をすると言うのは、とても簡単な事ではありません。 私が人前でそばを打つ時でも、ヘタは出来ないとプレッシャーがかかり、平常心ではできません。 たとえヘマしても、お年寄りは美味しいと食べてくれますが、こればかりはそうはいきません。 ある意味、ヒーローだと思いませんか。 日本国民の熱い思いにきちんと応えたのですから・・・。 まさに国民栄誉賞ものだと私は勝手に思っています。