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明石のタコ

2014.08.05

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 明石のタコは、たこ焼き業界ではつとに有名な代物です。 小ぶりで身が締まっていて、噛むほどに味が出て来ます。 明石ではたこ焼きとは言わず、明石焼きとかたまご焼きと言って、だし汁に付けたり抹茶塩で食べます。 それも15個が一人前食べ方にも順番があり、それを守って食べなければなりません。 ここまでは人間様の話で、明石の町は、タコにとってはとても怖い町です。 その証拠に町のあちこちで、江戸時代の罪人のように張付けにされたタコを見ます。 もっとひどいのは、熱い鉄板の上に置かれ、上下からプレスされぺしゃんこにされるタコもいます。 これを裂いて食べるのですが、これもまたウマイ。 ちくわに混ぜられ火あぶりにされるのもあったりと、明石の住民はタコを捕まえると親の仇であるかのように、徹底的に食べつくします。 人間はホームレスのタコに、親切を装いタコツボなる家を与え、家に入って安心しているところ一網打尽?にして捕まえ、張付け・八つ裂き・火あぶりと悪の限りを行います。 明石の町では、タコの生存権はありません。