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一喜一憂

2015.05.19

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 ホームの朝食後の風景、歯磨きが終わると、トイレ誘導が始まり淡々と職員が仕事を終わらせて行きます。 そんな中、二三日お通じが無い人が、排便するや否や職員から歓声が起こります。 ある意味感動に近い言葉が聞こえてきます。 担当した職員一人が感動するのではなく、近くの職員にも報告しお互いで感動しているのです。 たかだか出たか出なかったの話でです。 逆に驚いているのは当の本人でトイレに座らされ、排便したことで喜んでいる職員を不思議に思っている事でしょう。 介護の基本はきちんと食べて、ちゃんと出す事だと私は思っています。 ここが上手く行かないとすべてのリズムが崩れ、トラブルの元です。 歌を歌ったりゲームをしたりも全てはここに至る過程です。 中には四五日出ない人もいますが、あまり心配しません。 本人の口から、「まだお知らせが来ない」と言います。 みんなが同じに出る事はまず無く、長年のやり取りで、職員も判断できるようになりました。 普通の主婦が10年かかってプロになったと思います。 介護福祉士としてどこに出しても恥ずかしくない人材が育ったことは嬉しい事です。