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政界引退

2015.05.20

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 先週行われた大阪都構想の是非問う住民投票の結果、僅差で反対派が勝利し、負けた橋下市長は政界引退を表明しました。 会見の席では終始笑顔で望んでいましたが、はらわたの中は煮えくり返っていたと思います。 既存政党を敵に回し、既得権者の抵抗を受け、それでも大阪を良くしたいとの思いは実らず、そんな大阪人に失望したから、あの笑いが出たのでしょう。 彼は大阪を捨てました。 その見極めは、弁護士らしい判断です。 関西人はノリで物事を決める事があります。 過去には横山ノックなどと言うお笑い芸人でも知事になれる風土ですから、一時は良い風が吹きましたが、彼の個性が強すぎました。 それが魅力でもありましたが。
 負けは負け、潔い身の引き方です。 弁護士に戻り、テレビのコメンテーターをすれば、悠々自適の生活が出来ます。 大阪人は稀有な政治家を失いました。 この代償は後々わかる事になるでしょう。 私個人は歯に衣着せぬ物言いが好きでした。 こう思う人は私だけでないはずです。 水面下では次の市長の人選が始まっている事でしょうが、大阪市が良くなる事は無いと思います。