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石油安

2016.01.09

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 年末から続くガソリン・灯油の安値は、正月のお年玉にも思えます。 石油がだぶついていると言う事は、景気が悪いと言う事かそれとも産油国が過剰生産をしているかと言う事です。 キーポイントはサウジアラビアです。 サウジは日本が原油を一番輸入する国です。 そのサウジが増産を止めません。 理由はいくつかありますが、サウジの経済は石油収入オンリーです。 中国などの経済不振、他国の増産で石油がだぶつき、予定したお金が入って来ません。 そこに、今話題のイラクとの宗教の違いによる、全面戦争に突入するとこの状況が一変します。 サウジの軍事費は世界第4位、戦争するのもお金がかかります。 石油を増産しそのお金で軍備を整えると言う悪循環になっていますが、戦争でサウジの石油施設が破壊されると、石油の価格は一気に跳ね上がるのは確実です。 中東諸国王族の考えている事は、日本人には理解しがたいところが多々あります。 ガソリンの値段が1円上がった下がったで、一喜一憂日本人の姿には悲しいものがありますが、今月車で出かける事の多い私にとっては、いましばらくガソリンの安売りが続く事を、大いに願います。