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むかしカツゲン

2016.01.26

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 子供の頃、父親と銭湯に行く一番の楽しみは、湯上りのカツゲンかフルーツ牛乳を飲ませてくれる事でした。 どちらもビン詰めでしたが、カツゲンは量が少なく、フルーツ牛乳の方は、ビンまるまるはいっいて、途中でフルーツ牛乳派になりましたが、あの甘ちょろの飲物が両方ともが大好きでした。 今でも冷蔵庫にはソフトカツゲンを常備しており、日に一度ストローでカツゲンをちゅうちゅうしなければ、頭がすっきりしません。 そのカツゲン好きの私に朗報、あのころのカツゲンが期間限定で復刻したのです。 早速味を確認してみました。 確かに味は濃く、昔飲んだ味に間違いありませんが、年をとったせいか今の私には味が濃すぎる様です。  やはりカツゲンを美味しく飲むには、湯船に顎までつかり、100数えるまで我慢して、タオルで体を拭くのもそこそこに、20円か30円を番台に持って行き、竹のイスに座って湯上りに飲むカツゲンが最高に美味しい、一杯です。 昭和39年頃の銭湯が思い出されました。 私が認知症になったら、カツゲンを飲ませてください。 アリセプトより遠い昔の事が、鮮やかに蘇るような気がします。 昔を思い出し朝から、ちょっとセンチメンタルになりました。