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秋田おばこ

2017.05.12

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 入居者のミツノさんは今年98歳になり、入居して7年目になります。 ホームでは彼女のことを「秋田おばこのミツノ」さんと呼んでいます。 それは生まれが秋田で、若い頃は秋田美人?だったのではないかと思うからです。 片目をつぶって見ると、どこか藤あや子に似ています。 驚くのは、その肌です。 色白で肌のきめが細かく、もっちもちです。 断わっておきますが、私はセクハラをしていません。 ホームにいる婆ちゃんは、皆触りまくっているだけです。 職員がお手伝いすると、すんまね~な、あんりがとうと言葉が口から出ます。 道徳教育の見本の様な人です。 もう一つ、職員を和ませるのが、彼女の寝言です。 昼間、ホーム内で歩行訓練をしている時、数を数えながら歩くのですが、それを夢に見るのでしょう。 い~つ、ぬう~、さん、すい~と出ます。 それが秋田おばこの旋律なのです。 秋田名物、はつもりはたはた、おがでおがぶりこの調子です。 これには、仕事をしている私も大声で笑ってしまいます。 三つ子の魂、百までとでも言う事でしょうか。 数を数えながら、幼い頃の夢を見ているのか、彼女の心の風景が見たくなりました。 ホント、癒されています。