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長谷川和夫

2018.08.20

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 長谷川和夫?と言われても一般人は誰の事か分からないでしょう。 昔の映画スターの名前を思い出した人も、◎ではありません。 また、介護業界でこの名前を知らない人は、うつむいて歩きましょう。 長谷川先生は、「長谷川式簡易知能評価スケール」を考え出した人です。 その長谷川先生自身が認知症となり、その自分の姿を客観的にとらえ、話されています。 先生曰く、認知症になって痛切に感じたのは、「確かさ」がはっきりしなくなった事だそうです。 ですから、講演で話した事を忘れ、話したと思うのだけれど、どうもそうでない様な気もする。 認知症初期の人は毎日この様な事で苦しむのです。 記憶があいまいな事で、何度も確かめたくなるのです。 先生も認知症専門病院を訪ね、自身が開発した長谷川式スケールで診断を受けたのですが、当然自分の作った質問をすべて覚えているので、難しい心理テストを幾つも受けその結果、嗜銀(しぎん)顆粒性認知症と判断されたそうです。 俗に言うマダラ状態です。 先生もデイサービスを使っているそうです。 そこで働く介護職員を高く評価しています。 私がお会いしたのは10年ほど前ですが、もう一度講演を聞いてみたいです。