2013.03.16
市民後見を勉強している時に気になった事の一つに、後見が付くと選挙権が無くなると言う説明に、違和感と仕方ないの二つの思いがありました。 それが先ごろ後見が付いても選挙権はあるとの判決に驚きと喜びを覚えたところです。 そもそも後見と言う仕組みはお役所的な発想で、判断力の無い人は他人に騙されて易く自分の意志では何もできないと決めつけているところに問題があります。 後見と言ってもピンとこない人の為に「禁治産者」と言えばどうでしょう。 禁治産者と言う言葉はすでに差別用語だという事で、後見と言う呼び名に代わりましたが、中身は昔のまま何も変わっていません。 後見を必要とする人は判断力著しく欠如していて、何も出来ないと言う概念です。 ですから、障がい者や認知症の人にとっては法に守られている分、基本的人権を奪われても仕方ないとの考えでした。 これが覆った画期的と言うより当たり前の話が認められたと言う事です。 法律は、弱者を守ると言いながら弱い者イジメをしている事が多いという事を覚えておいてください。