2013.04.17
ミサエさんは今年1月に91歳になり、入居も8年目になります。 脳梗塞の後遺症で、左半身にマヒがあり思うように動けません。 最近は発語も少なく、職員に発する言葉は、「バーカ」でした。
それも聞けなくなりましたが、嫌いな職員には目でものを言います。 眼光鋭く自分の意思を表現するのです。 私が手などさすると、思いっきり睨まれます。 そんなミサエさんが昨日久しぶりに言葉にならない声をあげました。 私が何があったのかと、居室を覗くと、職員が耳垢を取っていたのです。 耳かきが耳の神経に触るのでしょう・・・。 ア~とかオ~と叫ぶのです。 乱暴にやっているのではないのですが、本人は不満の様です。 私が顔をのぞくとやはり眼光鋭く睨みます。 私は久しぶりの大きな声に、ミサエさんには悪いとは思いますが、嬉しくて仕方ありません。
いつも無表情な顔ですが、昨日の顔は昔の元気の良かったころを思い出させてくれました。 勉強になりました。