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爪あと

2016.08.26

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 昨日は今回の台風で甚大な被害を受けた常呂町に行ってきました。 お仲間のグループホームに新玉ねぎを持って、お見舞いです。 常呂のグループホームは堤防の近くにあり、周りは漁師の高級住宅ばかり建っています。 今まで遊びに行っても気にも留めないでいたのですが、ホームから堤防まで50m程、しかも堤防の高さは地盤から8m程ありました。 堤防が決壊すれば、建物は木っ端みじんでした。 避難した時は、堤防のてっぺんからー1.5mまで水が来ていたと言いますから、まさに危機一髪です。 23日に全員無事に帰宅し安堵していました。 帰り道は被害の一番ひどい所を通ってきましたが、見慣れた景色が一変していました。 普通の年なら、畑は緑色しているのですが川と畑の区別がつきません。 川幅も普段の何倍にもなっていました。 中には、畑の土が流され、砂利だらけの処も多くありました。 玉ねぎがひと塊になって居たり、ジャガイモ畑が冠水していたりと農家にとってはいくら補償金を貰っても、農業を続ける気力も流された様に思えます。 泣きたい気持ちを抑え、畑の水をポンプで汲みだしていました。 天災には逆らえませんが、あまりにも大きな爪あとを残しました。