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名付け親

2011.05.06

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 私の名前をつける時、父はどうもすぐ下の弟に頼んだ様です。 そこで叔父さんは候補の名前をいくつか用意し、紙に書いて帽子の中に入れかき回し、それをお袋が引き当て付いた名前が「功司」となったとの話しです。 ですから叔父は私を可愛がってくれました。 また叔父は小学校の先生をしていた事もあり、字の下手な私に漢字のドリルなどを持ってきてはそれを練習しました。 若い頃に胃を取り、酒タバコはやらず、唯一の趣味がばんえい競馬、両親とよく出かけ、あとはたらればの話しばかりで蔵が建つことはありませんでしたが、そんな叔父が好きでしたが。 その叔父が先日亡くなり明日あさってと葬儀になります。 病院から知らせを受け駆けつけた時には、すでに事切れており、最期の言葉を交わす事は出来ませんでしたが、まだ温かい体に触れ「ありがとう」の言葉をかけました。 最近の私は新しい命に出会うより、お別れする事が多いようです。 名前を付けてもらったので、お別れの準備は私がさせてもらいました。 喜んでくれるといいのですが・・・。