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木鶏(もっけい)

2011.06.30

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 先日の講演会にオブザーバーとして地元の若手経営者の会(木鶏会)の方が来られていました。 行徳先生のお話を是非聞きたいということで、20名ほど見えられました。 そこで行徳先生が「木鶏」の話の起源をしていただきましたが、これがまたいい話でした。 木鶏の話は中国の「列子」の教えで、紀省子と言う人が闘鶏の好きな王様のために軍鶏を養って調教訓練をし、最強の軍鶏を作ったのです。 それはどんな相手でもその姿を見ただけで引き下がると言うもので、まるで木彫の鶏様で「徳」が充実したものでした。 その教えを昭和の大横綱双葉山が守った事で特に有名な話になり全国に「木鶏会」なるものが出来ました。 双葉山がまだ横綱になる前、安岡正篤氏からこの話を聞き精進を重ね69連勝したのですが、連勝が止まった時洋上にいた安岡氏にこんな電報を打ちました「ワレイマダモッケイタリエズ」と書かれていました。 人徳が備われば、おのずと人は頭を下げ無駄ないさかいは起こりません。いい話だと思いませんか? 是非一度「木鶏」を読んでください日本の政治家の方々。