2013.11.28
乳児とり違え事件が起き、その代償の大きさは金で埋める事は出来ないとつくづく思いました。 60年前、世は戦後のベビーブーム次から次にと子供が生まれ産婦人科は大忙しだったと、とり違いが起きた病院の当時の医師はテレビで話していました。 60年間、自分は他人に育てられていたと言う事実と、本当の兄弟がいると言う事実、この時間の間にいろんなことがありそう簡単には受け入れられることはないでしょう。 今年のカンヌ映画祭に出展された日本の映画も同じ話です。 何とも複雑な感情は、当事者でない私でも分かります。 物心がつかないうちに分かれば良いでしょうが、時間が経ち「情」が移るとそうはいきません。 大人になるにつれて違和感も感じたはずです。 この問題、調査では34件ほどあったと報告されています。 同じ裁判もありました。 ヒューマンエラーと言えばそれまでですが、失った60年間は戻りません。 残りの年月で兄弟の絆を深めていくしかありません。 一日でも長く思い出つくりができる事を祈るだけです。