2018.07.20
昨晩、網走で行われた文化講演会を聞きに行ってきました。 タイトルは「決断力を磨く」そして講演者は将棋の羽生善治さんです。 大きな拍手に迎えられ、飄々と話し出しました。 つかみは数年まえ網走で行われた対局前のホテルの出来事で笑いをとり、お次は同じ棋士仲間が高倉健が好きで=網走番外地の話で笑いをとって和やかなムードの中話が進みました。 朴とつな話し方ではありますが、話慣れていました。 肝心の「決断力」の話では、何手先まで読むかという事で、大体3手先ぐらいだそうです。 それをお互い3手づつで6手、次はその6乗で36×6=216それをやっていくと10回もすると、お互いで3億6千通りも考えなければならずそれは人間の頭脳では無理との結論でした。 上手い例えが、定食屋で定食が3つならどれを選んでもハズレはないが、10を超えると自分が頼んだ定食以外も美味しく思え、迷いが出ると言います。 失敗だとしても同じ失敗を繰り返さない事と、動揺を顔に出さない精神力が必要だとも言いました。 6歳から勝負の世界に生きているのですからそれだけでも凄い。 講演が終わるとすぐに帰京しました。 今日どこかで対局しているはずです。 有意義な時間でした。