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脳科学

2010.02.10

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 ここ5年間で脳のつく書籍が、5000冊以上も出版されていて中には脳の研究結果を拡大解釈した俗説も少なくないと言うのです。
 典型的な例が、「論理的な左脳と創造的な右脳」という様に単純な区分と、3歳までに豊で多様な刺激を与えた方が頭が良くなると言う「3歳児神話」の二つを取り上げています。 私はどちらもそうなんだろうと思っていました。 特に「三つ子の魂、百まで」と言う様に、物心がつく頃の記憶がその人間の人格形成に大きな役割をもつの物と思っていましたが、どうもそれも思い過ごしの様です
 また、認知症の改善のために「脳トレ」が良いと取り組んでいる施設もあるようですが、私もそのことには疑問を持っています。
 認知症の方に「足算や引算」をさせるより、介護職がこまめに声掛けを行い、その人の記憶を呼び覚ます様な会話を続ける事がはるかに効果的で、実際記憶が蘇えってくる方が私のホームでも多いのです。 脳にとって何が良いか悩む事も、脳の活性化には良い事です。