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徒労感

2016.06.09

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 「徒労に帰す」などと言う言葉があります。 意味は「骨を折って働いても役に立たない事」と書いてありました。 医療福祉現場で働いている人たちは、他人より多く徒労感を感じているはずです。 一つには給与、次に待遇など上げればきりがありませんが、その分を補うのが達成感や充実感などです。 介護職員は高齢者を大事にお世話しながら、少しの体調不良を見逃さず、大事になる前に病院に連れて行き手当をしてもらうのですが、入院からたったの二三日で亡くなられるとそのショックは徒労感に変わります。 一体何がどうした、一体何が悪かったのか自問自答の繰り返しです。
 年度が変わってから、そんな事が立て続けです。 入居者の一人は亡くなり、一人は一月後に退院できましたが再入院の可能性は大です。 そして、もう一人は一週間の入院と言われのに、急遽家族に延命措置をしますかとの判断を仰ぐ状態です。 これって一体何なの話しと言いたくなります。 何年もホームでお世話した事が徒労に帰す、瞬間です。 馴染みの関係がない病院で死なせるぐらいなら、ホームの職員に看取られる方がはるかに幸せです。 こんな話は介護現場だけでない事は分かっていますが、徒労感です。