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長谷川和夫

2020.01.21

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 以前にも書いた長谷川和夫先生の話です。 ですから、昭和の銀幕スターの長谷川一夫とは違いますから。 日本の認知症研究の第一人者、泣く子も黙る穏やかなお爺ちゃんです。 その長谷川先生が認知症になったと記事になったのは昨年の話です。 年が明けそうそうそ、その長谷川先生の日常生活をNHKがキュメントとして放送しました。 観た方もいるでしょう。 私も見ましたが衝撃的でしたね。 老いと認知症は切っても切れないものですが、第一人者が自分の姿を映像に残すとは、やはり研究者なのですね。 当初、アルツハイマー型認証と診断されていましたが、先生の場合は特殊な嗜銀顆類姓認知症と診断しなおされました。 そこに映し出されたのは、現実と非現実を行き来する姿や認知症講演する凛とした姿気力・やる気が喪失した姿など、私達将来の姿がそこにありました。 また、認知症になった人たちが集まるデイサービスを提唱した先生が、その場で手持無沙汰に過ごす姿などは見たいものではありません。 長生きすれば否応なしにその様になり、自分の意志とは別に、一日預けられるのかと思うと寂しくなりました。 老いと認知症に勝てる者はいないと、再確認できました。