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そば小話

2009.09.16

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 自分には好きなそば屋が何件かあるがその中の一つに、釧路の『竹老園』が有ります。 正式に言うと『東家総本店竹老園』北海道では良く聞く名前のそば屋「東家」の元締めです。 何故竹老園と言うかは今度にして、東家を有名にしたのは昭和29年天皇陛下が北海道巡幸の祭、釧路の六園荘で夕食の時にそばを召し上がるので用意して欲しいとの要請があり、時の店主「伊藤徳治」が作った蘭切そばを天皇陛下がお召し上がりになり、しかもおかわりを所望したというエピソードから東家の評判は高まり今に至っています。  明治の男の職人気質で重責を全うしたのでしょうが、その時の事を「この名誉は俺だけの事じゃないからな。市民の代表で選ばれたようなもんだから、市民の皆さんに恥をかかすわけには行かん・・
 徳治一世一代の大仕事を見事にやり遂げた姿は、まさにプロフェショナル・矜持であろうと思います。 10月釧路に行った祭「竹老園」の庭を眺めながめ、思いを感じながら一杯のそばを食べたいと思います。