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多重介護

2014.11.11

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 皆さんが、「多重」と言う言葉で思い出す事はなんでしょう。 「多重事故」「多重債務」「多重人格」などの言葉が浮かびますが、昨晩のNHKクローズアップ現代で出て来た言葉は、「多重介護」です。 ちょっと前は、老々介護なんて言葉がありましたが、テレビでは、一人が複数の家族の介護を行っている姿が紹介されました。 例として、子供一人が両親の介護をする、自分の両親のほか配偶者の両親計4人の介護、妻が夫の介護+二両親の計5人の介護をする多重介護の実態、背筋がゾーッとしました。 介護地獄です。 介護者本人が潰れてしまうのは目に見えています。 体力的、経済的にも限界が来ているのは明らかでした。 後半ではその様な方々を支援するプログラムも紹介されましたが、焼け石に水どころか泥縄状態です。 来年から介護制度が変わります。 要支援1・2は保険者である自治体が請け負いますが、その準備は完全ではありません。 子供の世話にはなりたくないと言いながら、長生きをした事で、子供達に世話をかける。 少子高齢化で起こる、長寿社会の矛盾が明らかになっても、次の一手が見つかりません。