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100歳の銀杯

2015.06.25

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 皆さんは満100歳になると、天皇陛下から賞状と銀杯が贈られる事はご存知でしたでしょうか。 その銀杯の贈呈を止めたいと厚労省の小役人が言い出しています。 1963年に150人を対象に始められたこの事業、2014年には約3万人分用意し予算は一人8000円総額2億9800万円、2143個残りました。 銀杯の裏には日付が刻印されており、次回使うわけにはいかず鋳造し直しで金がかかると言うのです。 で、私が怒るのはこの銀杯、名もなきお年寄りが100歳まで生き抜いた勲章なのです。 いつも言いますが、100歳まで生き抜くことは容易な事ではありません。 戦前・戦中・戦後と生き抜いたお年寄りに感謝の銀杯ぐらいお安いものだと思いませんか。 1千兆借金している国で、3億くらい「へ!」みたいな額です。 厚労省の小役人たちは、それを止めて自分たちの年金の足しにでもしようと言うのでしょうか。 怒ったのは私だけではなく、諮問委員会に参加している有識者の大学の先生も、重要度の低い問題で時間を無駄に使わないでほしいと発言しています。 もし、銀杯を止めるのなら、訳の分からない叙勲も止めてもらいたい。