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櫻鍋

2014.06.07

 人間はいろんなものを食べます。 中国人に至っては四足であれば、テーブルでも食べると言います。 今回東京で食べたものに、「桜肉」要は「馬の肉」です。 東京でも有名な店の暖簾分けと言うか兄弟店で、由緒正しいお店だそうです。 こじんまりした、下町の旦那衆らが使うような店です。 私は、人も食べ物も好き嫌いが激しく、ダメなストライクが馬肉です。 なぜダメかと言うと、ばんえい競馬で競走能力試験に落ちたものは、即馬運車に載せられ、はるばる九州に売られ、半年もすると一巻の終わりです。 その処分される時に、あの大きな青い目から涙を流すのだと、父から聞かされた事で、馬は走らせるもので、食べるものではないとインプットされてしまいました。 とは言え、大人ですから刺身一枚を食べましたが、味など感じる訳もなく、名物「桜鍋」に至っては味噌仕立ての割したで「ねぎ」と「したらき」美味しく頂いた次第です。 ですから、綺麗に盛り付けられた肉の写真を撮るのも忘れました。 会計の時、お一人様の値段を聞いて、私の目からは大きな涙がこぼれそうでした。