2016.10.15
2010年に起きたグループホームみらいとんでんの火災は、大きな社会問題になりました。 その判決が昨日下されましたが、原告・被告・介護関係者の胸中には複雑なものが残りました。 6年の歳月をかけ審議されましたが、お互いの主張は平行線、私はどちらの主張も有りかと思えるほどです。 2010年頃は、グループホームが雨後の筍の様に開設され、認知症の人を介護する家族にとっては救世主の様なところがありました。 事業者にとっては、開設すればすぐに満床になると言う具合です。 介護が分かる職員が居れば、その人間にすべてを丸投げしていた事業主も多々見受けられました。 ですから、職員の教育は行き届かず、認知症の人がどの様な行動をとるかも良く分からない職員がほとんどでした。 ましてや、一人ぼっちで行う夜勤など、職員は不安でいっぱい何が起こっても不思議ではない毎日でした。 そんな人たちに警鐘を鳴らしましたが、そのために払った犠牲は7人の老人命です。 その後、スプリンクラーの設置も義務ずけられ、一応の安全は確保しましたが、その後も事故が絶えません。 昨晩の職員会議でもこの事を取り上げました。 職員と誓いを新たにしました。