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地域密着型福祉全国セミナーinくしろ③

2009.11.03

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 一昨日の続きです。 ディスカッションA-1、ケアする人にもケアを『介護する息子の思い』と言う題で始まりましたが、今回の主役である鈴木さん50歳独身、両親の介護の記録を本にして息子介護の葛藤を吐露してくれました。 聞き手に伊藤さん社会福祉士、父親の介護を自分の施設で行っている。 コーディネータ鈴木さん女性で年齢・既婚不明という三人で話が始まりました。 話を聞いてるうちに会場の雰囲気が二分された様な気がしました。 それは著者の鈴木さんが、介護の途中でつい母親に手お上げてしまったくだりになったときです。 介護ストレスが溜まり本人に当る事は理解できますが、一度暴力を肯定してしまうと何でも有になってしまい、最後は悲惨な結果になりお互い不幸になるのは見えているのです。 その時の本人の後悔も述べられていましたが、男性介護者にはプライドが有、自分からSOSを出せず内に篭り悶々としながら介護を行っている実態が明らかになり、またその時「何かあったら言ってくださいね」の周りの言葉に大きく傷ついている現状や、先のことなど考えられず、今日一日をどう介護すればよいかに明け暮れている姿に男性介護の問題点が見えた様な気がした。